たまには食糧問題を考える(前編)

最近コオロギ食の話をちょくちょくネット上で見かけるようになりましたね。
最近だと給食に食欲コオロギパウダーを使ったメニューを試食で出したら、保護者からクレームが相次いだとか。
このニュースを見る限り、希望者だけが試食したようだし、提供方法に問題は無いんじゃないかと個人的には思うのですが…。
ネット上でもいろんな意見がありますね。
そもそもなぜこんなにコオロギ食が出てきたのでしょうね?
確かに地球上の人口は増え続けているし、食料自給率の低い日本では食糧難は死活問題だとは思いますが。
コオロギを食べる習慣はないですが、地域によってはイナゴの佃煮を食べたりしてるので、安全性が確立しているならありかなと思います。
実際無印良品でコオロギパウダー入りのお菓子が販売されてますしね。
(まだ食べたことは無いですが)

なので昆虫食についてちょっと調べてみました。
Wikipediaによると

昆虫の血液に含まれるタンパク質(アミノ酸)は哺乳動物の肉のタンパク質のアミノ酸構成に似ている
昆虫の血糖はトレハロースであり栄養価が高い
昆虫の脂肪は現代人が日常的に食べる油に近い
昆虫はヒトが必要とするビタミンのほとんどが含まれる、ミネラルが含まれるといったことが判明している
加熱することで雑菌などの問題もなくなるので、食品としての摂取にはなんら問題はない

といった事が書かれていますね。
非常に効率の良い動物性蛋白質の供給源となりうるらしいです。
ただし

農地周辺から昆虫を採って食べる場合は、農作物を育てる過程で使用する農薬が昆虫に残留、蓄積している可能性があるため、健康への害に留意すべきである。
同様に、肉食性ないし腐植食性の昆虫に対しても、あらかじめ絶食させたり内臓を取り去るなどして、内臓の内容物を除去しておく場合がある。

といった事も書かれてますね。
パウダーにする段階で内臓を取り去る処理はされているだろうと思いますが。
あとは、コオロギは節足動物と高いタンパク質相同性を共有するため、節足動物(エビやカニ)に対するアレルギー反応の増加が予測されるという事も言われています。
なので甲殻類アレルギーのある人は要注意だそうです。

そしてネット上の意見を見ていると、コオロギ養殖には手厚い補助金が出るからお金欲しさに企業がコオロギ食に手を出したとか、SDGsやってる感を出すためとかいろいろ言われてますね。
認定農業者制度自体は広く農業や畜産にまつわる事業が対象となっており、自治体からの認定を受ければ、補助金や低金利融資などが受けられる制度だそうです。
コオロギ養殖だけが手厚く保障されているという訳ではないですね。

なのでパウダーを使って食品の栄養価を高めること自体はそんなに問題にならないのではと思いました。
ただ、どんな環境下でコオロギを生育するのでしょうか?
飼育が容易で成長が早く、雑食なので餌の選択肢が広いといった特徴があるそうですが、やっぱり室温とか管理しながら狭いかご等で育てるのでしょうか?

そして面白い視点からこのコオロギ食を見ている方がいたので紹介しますね。
占星術やタロット、星読みに関する講座やセッションを行っている高橋ともえさんのブログ記事でこのコオロギ食の話が出てました。

2023年春分と小惑星セレスの地球最接近~「食糧危機」の本当の意味とは?|パクスルーナ PAXLUNA 占星術・星読み・ホロスコープに関するブログ

この中で蟲毒に関する記述がありましたが、コオロギ養殖とこの蟲毒の作り方と酷似しているという一文が目を引きました。
この蟲毒とは、古代中国で用いられた呪術で、ヘビ、ムカデ、ゲジ、カエルなどの百虫を同じ容器で飼育し、互いに共食いさせ、勝ち残ったものが神霊となるためこれを祀る。この毒を採取して飲食物に混ぜ、人に害を加えたり、思い通りに福を得たり、富貴を図ったりする。人がこの毒に当たると、症状はさまざまであるが「一定期間のうちにその人は大抵死ぬ」とWikipediaにあります。
蟲毒に関しては私も最近知ったのですが
(このコミックで初めて知りました)

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人類の食糧難を救うかもしれないといわれている昆虫の生育方法が、呪術と似てるってのも皮肉なものだなと感じました。
自然界に普通に生息していて、虫の声を聞いたら風流だなと思う程度の認識のコオロギをわざわざ食べるの?
って私も思いますから…。
とは言え魚の養殖とかと一緒では?
と言われたら確かにそうなので、10年後には普通の感覚でコオロギ食を食べているのかもしれませんね。
慣れの問題???

結構長くなってきたので、続きはまた明日にします。
お読みいただきありがとうございました。


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